FC2ブログ
当ブログは……

◆幻想水滸伝(パーシヴァル中心に全シリーズ)をメインとした趣味の二次創作・固定ヒロイン夢小説を扱ったブログです◆各版権元製作企業・関連会社とは一切関係ございませんが著作権は筆者さやなにあります◆
プロフィール

さやな

Author:さやな
寒いと生きていけないと言いつつ
我が家は恐ろしく寒い
ということは実は寒さに強いのかもしれません

モノ書きするくせに筆不精な自分が歯がゆい今日この頃

まわりに創作仲間がいないのでお友達募集中です
人見知りですが来る者拒まず!
自分からなかなか入っていけない臆病者。。。


どうぞ皆さまよろしくお願いします
コメントがございましたらお気軽に拍手ボタンよりどうぞ。



当ブログはリンクフリーです



pixiv始めました!
id=4675251

ブログ内検索
カテゴリー
お世話になっているサイトさま
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

IFーこんな出会い方ー

パークリでねつ造馴れ初め2種です。



































IFーこんな出会い方ーその1





 その年の春、仕官学校卒業生の中には一人だけ女が混じっていた。その女子こそが今年のルーキー、首席入団したクリス・ライトフェロー。ゼクセン騎士団における初めての女騎士の誕生である!といっても彼女は直ぐに正騎士にはならず団長の元、従騎士を務めることとなっている。これは特例中の特例である。
 たとえば、中途採用のパーシヴァル・フロイラインは一年士官学校に在籍しその後一年はペリーズに従事し、今や3階位小隊長任務にあたっている。
 騎士になる道は二つに一つ。士官学校を出るか、従騎士として認められるか。圧倒的に不利なのは後者であり、現に騎士団内でも前者が圧倒的に占めている。
 要するに、士官学校を卒業しているクリスが従騎士になるということはとても重大なことなのであった。まだ彼女自身は知らされていないが従騎士後は第2階位、中隊長からはじまることが内内に内定している。
 クリスのことは入団式典前からひっきりなしにうわさといううわさに乗っかっている。やれ女らしくないだの。暴力的な乱暴モノだとか、御高く留まりやがってと……とにかく一切合財の皮肉・誹謗中傷の類を一片に相手しなくてはならないのがクリスであった。
 当初、パーシヴァルは自分の出自と重なってクリスが少し気になる存在であった。機会があれば話がしてみたいと感じている程である。式典で見かけた彼女は頑なそのものであった。団長が声を掛けたときのみ、すこしだけ表情が緩んだ気がした。少し引っかけば噛み付いてきそうに獰猛なそして従順な動物のようだとパーシヴァルは慄いた。
 ああ、やはり忠告しておいてやらねばならないだろう。
 と、近いうちにどうにかして彼女とご対面する予定を組む。すべてパーシヴァルのお節介なのだが。



 結果として彼女と接する機会は早いうちに訪れた。
 それは業務後の静かな時間帯のことであった。
 一心不乱に剣を振るクリスの姿にパーシヴァルは心奪われた。
 秘密――というか誰にも発見されていないから秘密のままの鍛錬場に先客がいると思えば彼女だった。
 鋭く早い太刀筋は力強く、女などと侮ってなどいられないと痛感させる。
 パーシヴァルはしばし陰からその様子を伺った。水を差しても申し訳ないと思ったからであるが、理由はそれだけではなかった。
 目が離せなかった。
 と、切の良いとこで素振りを止めたクリスが一歩後ずさる。が、パーシヴァルは呆然としたままであった。動揺したのはクリスである。見られていたなど微塵も思ってなかったのだ。恥ずかしそうにたじろぐがクリスは言葉が見つからなくて更に困った。
 と、そこで漸くパーシヴァルは我に返った。
 どうにか取り繕って言葉を掛ける。
「すいません、先客がいらっしゃるとは思わなくて……」
 それがまさか貴方などとは。その言葉はどうにか飲み込んだ。慎重に慎重に言葉を選らぶ。
 パーシヴァルの感が当たっていれば――クリス相手には少々言葉を選ぶ必要があった。
「あ……貴殿もここで鍛錬を?」
 と、クリスの視線がパーシヴァルの抱えている模擬剣に行く。
「申し訳ありません」
 目上の騎士に頭が地面に着かないかとばかりにお辞儀をする。これにはパーシヴァルが慌てふためいた。
「今まで他の方がいらっしゃらなかった方が不思議ですから」
 そして頭を上げるように促す。
 どうやらクリス・ライトフェローという女性は随分噂と違っていたようだ。
「クリス・ライトフェロー卿ですよね」
 パーシヴァルがそう尋ねると、はっとクリスの顔色が変わった。険のある表情にパーシヴァルは自分の予想が当たっていることを確信した。
「どうしてそれを」
 声が少々上ずった固いものになる。
「それは聞かれるまでもなく、ここに居ることを許される女性といえば貴方のみ、だからです」
それからパーシヴァルは「心中お察しします」と続けた。
一瞬、クリスの顔が恥辱に赤らむが、すぐに彼女は表情を変えた。
「貴殿にも覚えがあるということですか」
 クリスは剣技だけでなく頭も切れるようであった。
「お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか? 」
「パーシヴァル・フロイライン」
 その名に覚えがあるようだった。クリスの顔がぱっと明るくなる。どうやら安心したようだ。
「貴殿のことは士官学校の先生方から良く話を伺っていました。お会いできて光栄です」
 そうしてまた深々と頭を下げた。それをパーシヴァルは慌てて制した。
「そんな仰々しいものじゃないですよ、私など」
「いえ、出自にハンデを背負いながらも並々ならぬ努力を惜しまぬ方だと伺っております。種類は違いますが同じハンデを背負った者として尊敬申しております」
 クリスの表情は憧れの人を目の当たりにしてキラキラ輝いている。
「ちょ、ちょっと待って!」
 思わずパーシヴァルは話の腰を折った。実は彼は褒められなれていない。貶されることなら数知れず、間違っても褒められることなど滅多にない。
 クリスはしゃべり足りないのか少々残念そうな面持ちになっている。
「褒められ馴れていないんだ。むず痒い……すまない」
「申し訳ありません、その……」
 と、そこでクリスが言葉を濁した。
「そういうこと。貴方も覚悟をした方が良い。実力があれば認めらる。しかし、認められれば認められるほど我々のような者は敵も増える」
「覚悟はしてます」
「覚悟しているのは当たり前。それをどう対処するかが問題なんだ」
 とクリスは肩を落とした。
「貴殿のようにうまく出来る自信がありません、私には。ついカッとなってしまう……」
「そこを抑えなさい。私のように笑えないなら澄ましていれば良い。毅然としてさえ居れば良いのですよ」
「毅然と……私に出来るでしょうか」
 自信なさげにクリスは俯く。
 パーシヴァルは少し突き放したように言った。
「出来なければ貴方はそれまでということでしょう」
 はっとクリスが顔を上げた。
「やれます! やってみせます! 」
 パーシヴァルはその言葉に微笑みを浮かべた。
「貴方なら大丈夫。私が保証します」
「ありがとうございます」
 またクリスは深々と頭を下げた。
「覚えていてください。少なくとも私は貴方の味方です」
 その言葉にクリスはぱっと顔を輝かせた。パーシヴァルは面食らった。この娘はこんな顔を出来たのかと。それは少女然として可憐であった。
 恋に落ちた瞬間であった。
 多少のお節介のつもりがとんだオマケ付で跳ね返ってきた。
 しかし、この時恋に落ちたのはパーシヴァルだけではなかった。
 ふたりは自分の気持ちにも相手の気持ちにも気づかぬまま長い時を共にすることになる。




















IF―こんな出会い方―その2






 苦しくて苦しくて息が吐けないかと思った。
 これが恋というものならば、神様はなんて意地悪なのだろうか。
 クリスは繰り返し繰り返しそんなことを考えた。
 恋とはどんなものか――。
 いや、知っている。
 何故なら、まさに今、自分は恋に落ちたのだから。
 クールな黒髪は流れるように後ろへ流して整った顔立ち相まって少し冷たそうに見えるあの人。とても温かい心の持ち主だとクリスは知っていた。
 ――精々、化粧の練習でもすることですな。
 以前、廊下ですれ違った時、彼はそんな皮肉をクリスへぶつけた。まるでニヒルな笑みを浮かべて。組んだ腕と長い脚が妙に様になっていた。その時は思った。なんて意地悪な人。そしてまるで冷たそう!
 しかしクリスは見てしまったのだ。馬へと微笑みかける彼の姿を。
 胸がどきんと高鳴ったかと思うと、次には息が苦しくなり、慌てて胸に手を押しやった。
 飼い主の異変に気付いたクリスの愛馬がひひーんと一つ鳴き声を落とした。
 するとさっきまで夢中で馬の世話をしていた男が背後を振り返る。
 クリスは茫然とした。
「おや、貴候でしたか」
 そう告げた男の笑顔にクリスは見惚れてしまっていて、慌てて我に返る努力をした。
 男は構わず言葉を続ける。
「ああ、自己紹介がまだでしたね」
「ええ」と曖昧な調子でクリスはどうにか相槌を打った。
「パーシヴァル・フロイラインと申します」
 ――パーシヴァル・フロイライン!
 その名はクリスもよく知っている。
 平民からの成り上がり。
 騎士団内には彼の出自を揶揄する輩が多くいるが、種類は違えど同じようにハンディキャップを持つ者としてクリスは尊敬していた。
 クリスの心臓の音が更に高鳴る。パーシヴァルに聞こえやしないかと思うほど高く激しく胸がなっている。
「あ……あの」
 と言いかけてクリスは言葉を濁した。
 緊張のあまり佇まいすらまるで挙動不審だ。
 パーシヴァルはそんなクリスの可愛らしい一面を目撃してくすりと笑いをこぼした。それは先日のニヒルさをなく、とても優しげであった。
 クリスは思い切ってひとつ大きく深呼吸すると、勢いよく口を開いた。
「お名前は存じ上げておりました。大変尊敬しております! 」
 そう言ってから慌てて顔を赤らめた。
 そこがまた可愛らしく、パーシヴァルはつぼにはまったようだった。
 くすくすと口元に手を立てて笑うパーシヴァルにクリスは顔を赤らめたままきょとんとする。
「いえ――」
 と断って、パーシヴァルが片手をあげた。
「あまりにもギャップが激しいものだから、つい」
 そうしてまたひとしきり笑った。
 パーシヴァルは見かけによらず笑い上戸なところがある。
「あ、あの、私、何かおかしなことを言いましたでしょうか」
 鈍感なクリスは眉をひそめている。
 仕方がないのでパーシヴァルは笑った理由を説明しなくてはならなくなった。
 そんなことをしているうちにパーシヴァルは思った。
 ああ、なんだっけこの温かな感覚は――。
 久々に味わうこの胸の高揚感。慈しみ。
 それはなんだ?
 それは恋である。
 こうして二人は長い年月の間、互いの想いに気付く余地もなく過ごしてゆくことになる。















☆☆☆☆☆☆☆

読んでくださってありがとうございました〜!
まだまだいろんなパターンを想像もといねつ造中。
関連記事
スポンサーサイト



web拍手