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◆幻想水滸伝(パーシヴァル中心に全シリーズ)をメインとした趣味の二次創作・固定ヒロイン夢小説を扱ったブログです◆各版権元製作企業・関連会社とは一切関係ございませんが著作権は筆者さやなにあります◆
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さやな

Author:さやな
寒いと生きていけないと言いつつ
我が家は恐ろしく寒い
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モノ書きするくせに筆不精な自分が歯がゆい今日この頃

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幻想水滸伝3・パークリ 【 鮮やかなる君へ 】

パークリの日、第二弾。

あえない間、手紙を通して愛を深める。




































































【 鮮やかなる君へ 】






 ――親愛なる君へ
   愛と正義に満ち溢れた君を私は誇りに思う。
   どんな苦痛にも困難なときでも、君は凛として美しく踏み出していく。
   そんな君を私は誇りに思う。


 
 クリスは手紙を読み終えると大事に封筒へ便箋を戻した。
 今は会えない恋人。
 別に遠距離恋愛というわけでもなく、馬で駆ければあっという間に着く距離に居るのに。
 彼女には時間がなかった。彼にも時間がなかった。
 パーシヴァルが騎士団を去って一年経つ。出会えたのはたった一つ。ビネ・デル・ゼクセからの帰り道、サロメが気を利かしてくれた。それきりだった。
 手紙のやり取りは年中している。時間がないだけで近くに居るのだから手紙もすぐに届く。
 クリスはふっと息を吐いた。
 果たして自分は彼が言うように立派な騎士団長で居られているのであろうか。時々疑問に思う。
 あいつは世辞が上手い。ホントにお世辞じゃないかと思うほどに。
 今は評議会とも上手くやれている自信は多少ある。
 けれど、時々、無性に不安になった。
 そんなときに開くのはパーシヴァルからの手紙である。
 いつでも勇気付きられた。
 会いたいな、と思う。
 散々愚痴なども手紙に書いて送るけれど、実物と話すのではまったく違う。
 言いたいことが沢山ある。甘えたい時もたくさんある。
 それでも我慢出来るのはパーシヴァルの心遣いからであった。
 どんな時も勇気付けてくれる。多少の世辞がむず痒いが。
 パーシヴァルの言葉はスマートに纏められていることがほとんどであったが、時々上記のような恥ずかしくなってしまう台詞が書かれている。というよりスマートだから出来る芸当か。
 そのため赤面せずには居られないときもある。甘い言葉が書かれているとどうしても恋しくなる。
 内容の殆どはイクセの村での面白おかしい毎日であるが、叱咤激励も忘れない。




 ――イクセの村もだいぶ復興してきました。もうみんな元通りの生活に戻っております。
   となると気になるのはカラヤの村のことです。そちらの塩梅は聞き及んでおりますでしょうか。
   大空洞と近いのにイクセにはあまりグラスランドのことは耳に届きません。
   すぐ近くになるビュッデヒュッケ城のうわさは良く耳にします。変わらず盛況のようで安心です。



 今パーシヴァルはイクセの復興のため騎士団を離れている。必ず戻ると約束の元。
 誉れ高き六騎士、そこには一席だけ空きがあるがだれかで埋めようとは誰も思っていない。
 そこはパーシヴァルの席だとがんと譲る気がないところに六騎士の心のつながりが垣間見れる。
 まあ、埋めようとしても、彼らのようなカリスマ性のある騎士も存在しないというところもあった。
 パーシヴァルはカラヤの村は、やむを得ぬ事情で騎士団が焼き払ってしまった。全焼とまではいかないけれどとても人の住める環境ではなかった。
 カラヤには団結力がある。パーシヴァルの懸念には及ばず、だいぶ復興がなされていて、ゼクセン・グラスランド間の貿易関連も滞りなく進むようになった。
 ビュッデヒュッケ城、というのは英雄戦争の際、ゼクセン・グラスランド共同戦線で根城にしていた城である。城主トーマスを筆頭に皆、良い街づくりを目指して日々奮闘している。
 一年前と比べると出店数も格段に増えたし、もはや評議会からの圧力もなくなっている。
 パーシヴァルは相変わらず心配性だな、とクリスは思った
 普段スマートなくせに他人事になると途端に心配性になるのがパーシヴァルの癖であった。
 大丈夫だ、ヒューゴが奮闘しているからと手紙に書き添える。
 そのヒューゴにとってクリスという存在は親友の敵であった。しかし共に戦ううちに和解しており、今となっては真の紋章持ちとして良き理解者となっている。
 人間の一生なんててんで短い。しかし真の紋章持ちは不老であった。死なないわけではないが、よほどのことがなければ未来永劫生き続けることになる。それは途方もない時間だった。
 父はその途方もない時間の中で最愛の人と出会い家族を持って幸せな暮らしにありついたが、ハルモニアのエージェントに追われるように姿を消した。そして再会を果たしたその時こそ父の最期であった。
 同じ真の紋章持ちでもわけが違った。彼女らは封印することなく、自分に手で守ることに決めていた。
 自分はいったいどんな人生を送るのだろうか。いつか灰色の世界が見えてしまうのだろうか。灰色の世界に生きなくてはならなくなるのだろうか。
 しかし、そんなことは今は些細な不安であった。
 その隣にパーシヴァルが居てくれたらどんなにか幸せだろうか。
 彼は自分を置いて逝ってしまうだろう。それもあっという間に。
 それでもなお心の中に生きつづけてくれれば、それだけで困難な人生に耐えられる気がした。
 愛する人がいて愛してくれる人がいる。なんて幸せなのだろう!



 ――もうすぐ豊穣際の季節です。サロメ殿がお許しくださるようなので是非ともいらしてください。
   一刻も早く君に会いたい。 
   君の笑顔が私の原動力となりますから。



 考えることは同じだった。
 私の原動力もお前のその笑顔であるように。
 離れていても想う心は同じ、愛している。



















☆☆☆☆☆☆☆

読んでくださってありがとうございます。
今年こそはと意気込んで書きました。うpれて良かった~!
 
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