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◆幻想水滸伝(パーシヴァル中心に全シリーズ)をメインとした趣味の二次創作・固定ヒロイン夢小説を扱ったブログです◆各版権元製作企業・関連会社とは一切関係ございませんが著作権は筆者さやなにあります◆
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さやな

Author:さやな
寒いと生きていけないと言いつつ
我が家は恐ろしく寒い
ということは実は寒さに強いのかもしれません

モノ書きするくせに筆不精な自分が歯がゆい今日この頃

まわりに創作仲間がいないのでお友達募集中です
人見知りですが来る者拒まず!
自分からなかなか入っていけない臆病者。。。


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【 悩ましきかな乙女の情事 】

ヒュークリ前提で、その分野に関しては無知なクリスにたじたじになるパーシヴァルのお話です。


若さ溢れるヒューゴ君は大胆です。そんなヒューゴになすがままになっている自分に疑問を覚えるクリスちゃん。ってヒューゴ出てきませんのであしからず。
エロい話でもエロ描写もありませんがちょっと下品な話ですので一応ご注意を。



【 悩ましきかな乙女の情事 】


 …言葉を失うとは、こういうことだろうか?
 パーシヴァルは自問自答していた。目の前の有様を眼にして。
「なんだ、パーシヴァル?」
「…いえ、何も」
 そう返すのが精一杯だった。いささか複雑な思いだ。別にこの方がどこで何しようと構わないが…。それはなかろう。いや、たぶん…本人は気づいてないんだろうな。これは教えるべきか否か。
 誇り高きゼクセン騎士団団長クリス・ライトフェロー卿を前に彼は自問自答し続けた。クリスといえばさっきからこちらを見つめているが一向に目の合うことのないパーシヴァルを訝しげに見返す。
「あの…本日はずっとこちらに?」
「あぁ。仕事も溜まっていたからな。自室からそのままここへ着たきりだが?」
「どなたか…会われた方は?」
「そういえば今日はルイスとしか顔を合わせていないな」
「…それはよかった」
 意味のわからぬパーシヴァルの質問にクリスの眉間に皴が寄っていく。パーシヴァルは仕方ないとため息をついて鏡を手渡す。そして首筋に指を指してみせる。
「…」
 手鏡を覗き込むと一瞬のうちにクリスの顔が真っ赤になる。今更遅いのに必死に手で首筋を隠そうとしている。 
 可愛らしいお方だ。無防備にもほどがある。
 意地悪めいた笑いを浮かべるとパーシヴァルは軽く肩をすくめて見せた。
「本日は髪の毛を下ろしていたほうがよろしいのでは?」
「そのほうがよさそうだな」
 そう言うとクリスは髪留めをはずし、うざったそうに頭を振った。
「まったく、あの方は…」
「パーシヴァル、このことは…」
「言いませんよ。そうですねぇ…次あの方にお会いする日が楽しみですね」
 パーシヴァルはいとも楽しそうに笑った。ふとクリスのほうを見ると彼女はまだ真っ赤な顔をしていた。何か言いたそうに口ごもっている。その様子がまた可笑しくてパーシヴァルはいたずらを思いつく。 
 必要以上に彼女の傍に近寄ると顔を覗き込もうとした。その瞬間クリスがパーシバルの腕をぐいっと引っ張る。
 そして彼の顔を自分に近づけるとぼそっと耳打ちした。
「そ、その…知っていると思うがこういうことに私は不慣れでな…」
 何も言わずに彼女の言葉に耳を傾ける。
「こういうものなの、か?」
 そこまで聞き終えるとパーシヴァルは腹を抱えて笑い出した。声を出して笑うパーシヴァルに罰の悪そうにクリスはそっぽを向く。
「くくくっ…。クリス様、若い時分はわたしもそういうことがありましたよ」
「若い時分は?」
「そうですね~、あの方もあれで随分心配性とみた」
「どういう意味だ?」
「はははっ、要は犬で言うマーキングですよ。…くくっ、可愛らしい」
「マ、マーキング?!」
「貴方が余りにもお綺麗だからそうでもしておかないと不安なんでしょう」
 パーシヴァルはなおも腹を抱えて笑っている。それにクリスは少し不機嫌そうな表情を浮かべたが、少し考えると再びパーシヴァルに質問を投げかけた。
「…ねぇ、パーシヴァル。いくつか聞いていいか?」
「どうぞ」
 すんなり受け答えるがその後のクリスの表情にパーシヴァルは困惑を浮かべた。
 まさか…。
 そのまさかだった…。
「そのな、その最中にだ。えっと…×○△◎□…」
パーシヴァルは無言になった。赤裸々過ぎるクリスの床での事情に逆に聞いているこっちが恥ずかしくなる。パーシヴァルは仕方なく言葉を濁しつつうまい具合に返答するが、なおもクリスは詰め寄るように質問を繰り返す。
「でだな、あいつ私のあ…」
 あぁ、もう俺はどうしたらいいんだ。誰か来てくれ!助けてくれ!
 そう心の中でパーシヴァルは叫び続けていた。そんな彼の気持ちなど露知らずクリスはここぞとばかりにパーシヴァルに質問を浴びせていた。クリスに詰め寄られ少しずつ後ずさって行く彼のその先には椅子がひとつ。
 最後…パーシヴァルは椅子の足につまずきその場に尻餅を付くように音を立てて転げたのだ。
 その瞬間扉が開いていつものようにルイスが入って来る。
 真っ赤になって追い詰めるクリス、眉間に皴を寄せて尻餅をついているパーシヴァルをきょとんとした顔で見ていた。
「お二人とも何してるんですか?」
 脳天気なルイスにパーシヴァルは一言。
「ルイス…、頭痛薬をくれ…」





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読んでくださってありがとうございます!
パーシヴァルさんは苦労性が似合う。
頭痛いとか胃が痛いとか良く言ってそう。
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