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◆幻想水滸伝(パーシヴァル中心に全シリーズ)をメインとした趣味の二次創作・固定ヒロイン夢小説を扱ったブログです◆各版権元製作企業・関連会社とは一切関係ございませんが著作権は筆者さやなにあります◆
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さやな

Author:さやな
寒いと生きていけないと言いつつ
我が家は恐ろしく寒い
ということは実は寒さに強いのかもしれません

モノ書きするくせに筆不精な自分が歯がゆい今日この頃

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【 colors(3) 】

絵描きヒロイン第三弾。

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【 colors(3) 】


 ゼクセ帰りのボルスとパーシヴァルと共に城内へ向かうクリス様に声をかけられた。
 彼女のよく響く芯の通った声はすぐわかる。3人はゼクセ帰りだと言った。
 クリス様とは幼少以降それといった付き合いは無かったが見かけると気さくに声をかけてくれるのだ。
「お久しぶりでございます」
「あぁ、元気そうだな」
 そう言った彼女の笑顔があたしはたまらなく好きだ。
「ボルスとは相変わらず交友があるらしいな」
 クリス様のその言葉に2人の顔色が一気に変わる。気まずそうなボルスと何故か明らかに不機嫌そうなパーシヴァル。やれやれと溜息をつくとクリス様が不思議そうに首をかしげた。
「最近はパーシヴァル様とも仲良くさせていただいてます」
 ボルスへのフォローになったかは定かではないが取り合えずこう答えるのが賢明だろうか?
「よろしければ今度クリス様も是非遊びに来てください」
 腕を振るいますから、と言えば彼女はすごく嬉しそうに頷いた。
「あぁ、楽しみにしている。ではまた」
 そう言うと忙しい彼女は足早に城へ歩き出した。後を追うパーシヴァルをそっと引き止めて小さく尋ねる。
「今晩お暇?」
「仕事が早く済めば…」
 彼の機嫌は未だ悪そうだった。
「何時でも構わないわ。お待ちしてます」
 小さな声で言った言葉はちゃんと届いているか不安だったが少し遠くでちらりと振り返った彼の瞳が細められていたので届いただろう。
 取り合えずフォローはうまく行ったと思っていいだろう。
 しかしねぇ…どうやったらあれだけクリス殿が!クリス殿が!って騒いでいるボルスを疑おうと思えるのか?そして先ほどのあからさまな態度。そもそも何でどうして彼が不機嫌になる必要があるのか謎だが…。あの人の機嫌の悪そうな顔つきは本当に怖いんだけれど、まぁ、そんなパーシヴァルは少し可愛いと思う。何だかんだ言って男の人って単純だなぁ。
 これはあたしの良い方向へ捉えてしまいたくなる。不機嫌な彼に逆にあたしは浮き足立ったのは確かだった。
 そこまで考えてあたしははたと気づく。
 あの晩の彼が気になって仕方ないのも、彼と居ると温かい気持ちでいられると思えたのも、つまりはそういうことなのか…?

 トントンとドアが叩かれる音がした。
 待ち人来たりと逸る気持ちで扉を開く。
「…悪い。遅くなった」
 そう言った彼の顔には疲労の色が浮かんでいた。思っていたよりも彼の来訪は早かったがその様子に少し申し訳なく思った。
「疲れているのに、ありがとう」
 パーシヴァルを部屋の中に導きながら労えば、彼は優しそうな微笑を浮かべた。
「早く終わらせたくて、多少根を詰めてしまったよ」
 そして苦笑う。
 先日描いた絵が目に留まったのだろう。彼は一目散にキャンパスの前へ向かった。
「素敵な絵だな。何というか…うまく言葉に出来ないけれど」
 そう言うと彼はしばらくの間じっくりとその絵を鑑賞し続けた。それはまるであたしの気持ちをなぞるかのように。そっとその彼の横に立ち、彼の横顔を覗き見る。随分穏やかな顔つきで俄かに頬が緩んで見えた。
「これはね、先日貴方とお茶をした夜に描いたの」
 彼はじっとこちらに耳を傾けていた。
「これで完成。けれど完成じゃないの」
 そう、これはあたしの気持ちが変化するたびに描き足されていく。
貴方へのこの気持ちが何か?
 その答えが見つかった時に本当の完成を向かえる。
「これはね、謂わば私の自画像。心の形の、だけれど」
 淡さにパステルの混じった色遣いはこれからどんな風に変わっていくだろう。
「どんな作品に出来上がるのか、さっぱりわからないわ」
 貴方次第だけれどね?
 だから…。
「貴方にこれが見せたかったの」
 あ、何か考え込んでいる。
 漸くキャンパスから目を離した彼は撫でるように顎に手を置き少し難しい顔をした。
「こう言っても信じてもらえるでしょうか?」
 少し張り詰めた表情の彼が口を開いた。
「貴方のこと、ずっと見てましたよ。ずっと知ってた」
 思いもよらぬ彼の言葉に耳を疑った。
「あの夜、あんたがあそこにいたのは女神の思し召しかと思ったよ。そうしたら自然に笑いが込み上げてきた。まさかあいつのよく言う女性のことだとは思っていなかったけれど。あんなことが無ければ…きっと俺は声をかけることすら出来なかったと思う」
 胸が締め付けられそうになる。気が付けば彼の頬に手を伸ばしていた。
 温かかった。
 照れくさそうなあたしに彼は微笑みかけて深呼吸をした。
「俺は、ずっと貴方が好きだったんだ。知らなかっただろう?」
 魔法をかけられた。解かれる目処はよもやわからない。
 ねぇ、貴方はあたしをどんな色に変えてくれるのかしら?
「貴方次第よ」
 キャンパスを見つめながら言った。釣られて視線を動かす彼は納得したように言った。
「あぁ成程。それは光栄だ」






*******

読んでくださってありがとうございました!

心地よすぎると、その気持ちにが何なのかに気づくのが遅くなっちゃうよねって事を書きたかったのに…。
あっちゅう間にくっつけてしまいました。
相手の大切さとか良い所とか知っているの知っていることに気づいてない…って話が好きらしいです。
遠回りすると気づいた時に幸せ倍感じられそう。
だったらもっと遠回りさせろよって話ですが…。
ボルスとかクリスとかがねぇ。。。早く書きたかったのです。
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