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◆幻想水滸伝(パーシヴァル中心に全シリーズ)をメインとした趣味の二次創作・固定ヒロイン夢小説を扱ったブログです◆各版権元製作企業・関連会社とは一切関係ございませんが著作権は筆者さやなにあります◆
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さやな

Author:さやな
寒いと生きていけないと言いつつ
我が家は恐ろしく寒い
ということは実は寒さに強いのかもしれません

モノ書きするくせに筆不精な自分が歯がゆい今日この頃

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自分からなかなか入っていけない臆病者。。。


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【 強さの定義 】

ぎくしゃくなヒュークリ。クリス視点。

【 罪悪感 】からの連作です。



【 強さの定義 】

 なんて力強い瞳を持つ少年だろう・・・。
 これが彼に対する最初の印象。真っ直ぐに視線を向けられて、わたしは一瞬固まってしまっていただろう。心の隙間に入り込まれたような後ろめたい感情に目を背けたいのにそれが出来なかった。わたしの心の闇を見抜かれた。わたしは彼の親友を殺した仇。けれどそれ以上に彼の中にわたしに対する嫌悪感が潜んでいるのではないかと思う。
 わかっているんだ。このままではいけないと。自分の弱い部分を放って置いては何の解決にもならない。
 彼の視線がわたしは怖い。彼を見ていると、自分の正義が疑われてくる。自分の強さがちっともたいしたことに思えなくなってくる。目を逸らすような後ろめたさ全快の態度をとるのはさすがに人の上に立つものとしてどうかと思うのだ。そうすると、目を合わすことまでは出来る、のだが・・・その先が続かない。気後れしてしまう。
 戸惑っているような、それでいてとても厳しい目でわたしを見る。それに対して、わたしは結局戸惑うことしか出来ないのだ。
 ポツリと、そのことをパーシヴァルに相談したことがある。
「ホントに、貴方方は仕方ないですね。全く似たもの同士じゃないですか」
 奴はそう言ったけれど、わたしにはその言葉の真意を測りかねた。
 ヒューゴとわたしは似ている?
 わたしは、こんなにも卑屈で弱いのに・・・。

「おや、貴方もですか」
 手に持つ書類の説明を一端止めてパーシヴァルが呆れたようにつぶやいた。
「え?」
 思わず聞き返すと彼は苦笑いを浮かべた。
「どうにも最近、わたしの周りでは溜息が絶えないな、と思いまして」
 溜息・・・。そんなに最近のわたしは溜息が多いのか?
 パーシヴァルの周りの人間か。こいつの交友関係は広すぎてよくわからん。ヒューゴもそのひとりだが・・・。最近一緒にいるところを良く見かける。親しい者にしか見せない顔で接しているところを見ると相当気に入っているのだろう。ま、なんとなく判る気がするが。
「ほら、また」
 指摘されてようやっと気づく。ホントに最近わたしは溜息が多いようだ。
「貴方はね、もう少しご自分に自信を持ったほうが良いと思いますよ、クリス様?」
 …返す言葉が見つからない。どうしてこうこの男は見透かすようなことを言うんだろう。いや、見透かされているのか。
「貴方は十分お強い。剣のことだけじゃなく心もね。けれど人間完璧などあるわけないのですよ。弱い部分があってこその強さ。自分の弱みを卑下しすぎるのは馬鹿馬鹿しい事だと思いますがね?」
 なんで疑問形なんだ…。
 そうしてパーシヴァルは少し首をかしげてお決まりのポーズを決め込んだままわたしの顔を覗き込んできた。やさしい、眼差しで。いつでも傍でわたしの背中を押してくれるのは彼だ。良い部下を・・・いや、良い友を持ったなと心から思う。
 わたしは答えるように微笑み返した。
「がんばってみるわ」
 卑屈になるのはやめよう。
 大丈夫。大丈夫。
 強さとは自らの弱さも認めること。
 卑下することなくありのまま受け入れよう。





*******

読んでくださってありがとうございました!

Ⅲの主人公たちはホント頑固な人たちだなぁ。。。

連作はまだ1~2本続きます。
お題のものはなんだか短めのものばっかになってきてしまいました。
決して消化したいからという訳ではありませんよっ。



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