FC2ブログ
当ブログは……

◆幻想水滸伝(パーシヴァル中心に全シリーズ)をメインとした趣味の二次創作・固定ヒロイン夢小説を扱ったブログです◆各版権元製作企業・関連会社とは一切関係ございませんが著作権は筆者さやなにあります◆
プロフィール

さやな

Author:さやな
寒いと生きていけないと言いつつ
我が家は恐ろしく寒い
ということは実は寒さに強いのかもしれません

モノ書きするくせに筆不精な自分が歯がゆい今日この頃

まわりに創作仲間がいないのでお友達募集中です
人見知りですが来る者拒まず!
自分からなかなか入っていけない臆病者。。。


どうぞ皆さまよろしくお願いします
コメントがございましたらお気軽に拍手ボタンよりどうぞ。



当ブログはリンクフリーです



pixiv始めました!
id=4675251

ブログ内検索
カテゴリー
お世話になっているサイトさま
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

【 colors ( 4 ) 】

まだまだ続きます。

【 colors ( 1 ) 】
【 colors ( 2 ) 】
【 colors ( 3 ) 】

気の置けない仲間で過ごす至福の時間。彼らの笑顔が安らぎをくれる。親友でいられる理由、恋人でいる理由。
【 colors(4) 】


 思えば元々はただの日課だった。
 日記はどうにも続かなくて変わりに残したい思い出は全てスケッチに残していた。それが高じて職業に出来たのだからあたしは幸せモノだと思う。騎士に憧れていて幼い自分の将来の夢は騎士になることだった。流石にそれは猛反対されたが理解ある両親は代わりに絵描きになることは許してくれた。
 気持ちよさそうに眠るパーシヴァルが愛おしくて徐にスケッチブックを取り出し描き出す。
 大切な思い出がまたひとつひとつ増えだす。
 それはなんて素敵なことだろうと思う。
 願わくば、彼に幸あらんことを…。
 庶民出身の彼はそれ相当の身分に成り上がった今でも逆境は未だついて回るという。あの時の涙のわけはそういう理由だったのだ。自分だと悟られないように普段挙げている髪を下ろし人知れず涙を流していたのだ。
 幾度彼はそんなことをしたのだろう?
 本当に美しい人だと思う。
 そんな彼のそばにいられることがとても嬉しい。
 願わくば…あたしが少しでも彼の支えでいられますように。
 漸く目を覚ましたパーシヴァルに優しく声をかける。
「おはよう」
 盗み描いたスケッチはそっと背後に隠して。
 まだ寝起きの彼はぼやっとした表情で微笑んでいた。


 聖誕祭の日。式典や警備などに追われ騎士団は忙しいらしいが、共に祝おうと全ての職務を終えると夜更けにボルスとクリス様を連れてパーシヴァルが訪れた。腕を奮って料理を作り皆でそれに舌包むとその後何故か絵画教室と相成った。
 絵に夢中になっているクリス様…いや、クリス(幼馴染なんだから様はやめろと怒られた)にそれをテーブルから眺めながらボルスはほっとしたようだが隣のパーシヴァルにひたすらからかわれ続けている。彼女の前では緊張もあるのだろうが随分と繕っている様で、普段素顔全開で我が家のように寛ぐあたしの部屋にて彼女を目の前にボロ出さないようにとそれはそれは必死そうだ。
 キャンパスに多種の線を描いてみせる。とクリスは嬉しそうに声を挙げた。次に点を描いてみせる。絵を描き始めたきっかけはスケッチだがあたしは本来抽象画が専門なのだ。そうしていくつか創作のヒントを彼女に与えると彼女は嬉々として描き始める。不器用さんでもこれなら簡単に取り掛かれる。直ぐに彼女は夢中になった。パーシヴァルはボルスをからかって楽しみつつ妹分であるクリスのその光景を微笑ましそうに眺めていた。
 が、突然パーシヴァルがぽつりと漏らす。
「型破り貴族勢揃いだなぁ」
 その言葉に一瞬クリスとボルスは固まり―鈍い2人は馬鹿にされていると気づくまでに暫しの時間を要したのだ―二人揃って抗議の声を挙げる。
「どういう意味だ!!!!」
 それはそれは綺麗にハモっていて息が合うことだなぁとパーシヴァルと2人言葉に出さずに目を見合わせて笑った。そしてそのままあたしは苦笑いを浮かべることになる。2人を型破りと認定したのは紛れも無くあたしだから。
「いえいえ、俺が言ったのではないよ。彼女がそう言っていたんだ」
 悪びれも無くあたしを指差して言うとまたしても二人の声がハモる。
 お前には負ける!!!と。
 そこにパーシヴァルはさらに水を差すのだった。
「全く…どんぐりの背比べですねぇ」
 むきになっていたクリスとボルスは一気に冷め遣り白い目で呆れたように彼を見るのだった。あたしはそんな3人の間で苦笑いを浮かべた。
 飄々とした笑いを浮かべ続けるパーシヴァルに遂には顔を逸らして呆れているクリスとボルス、仲の良い3人を暫し観察していたが、あんまり可笑しくてあたしは笑い出してしまった。それを皮切りに残りの3人も笑い出す。年甲斐もないあたしたちの笑いが止まるまでには大分時間を要した。
「皆に女神の祝福を!」
 そう祝いの言葉を交わすとまたあたしたちは笑い出したのだった。
 こんなに笑ったのはいつ以来だろうか、と誰かが言った。
 3人はご機嫌で帰っていった。彼らの日ごろの疲れが癒せたなら招待した甲斐があったってものだ。


 その後、テーブルの片隅に置かれた小さな包みに気づく。すっかり忘れていた。もう日付が明けて今日はあたしの誕生日だ。自然に微笑が零れた。
 キザなことするなぁ…なんて思いながら大切に丁寧に包みを開ける。あまり見かけない石…クォーツの一種だろうか?そこには水の色をした荒削りな綺麗な石の嵌められたピアス。対にはなっていなかった。
 小さなカードが添えられていて綺麗な文字が綴られていた。
“指輪は邪魔になると思ってさ
もう片方は俺のところに
ペアリング代わりだな
誕生日おめでとう”
 水の色。それはあたしが彼に抱いていたイメージ。同じことを思っていてくれたのだろうか?そう思うと無性に嬉しかった。






*******

読んでくださってありがとうございました!

相手の全てを知っていると思うのはおごりだと思う。
些細なことでも気を遣い合う、だから時には相手のことも省みず甘えることが許される。
そんな関係が理想です。
それが無意識に出来るのが一番良い関係だと思います。
そんな関係のパーシヴァルとヒロインが書きたいと思っています。

だんだん連載より連作っぽくなってきてしまいました。
オムニバスが集まって一冊の話になるというのが好きなもので。

次はとある方がゲスト出演します。
関連記事
スポンサーサイト



web拍手