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◆幻想水滸伝(パーシヴァル中心に全シリーズ)をメインとした趣味の二次創作・固定ヒロイン夢小説を扱ったブログです◆各版権元製作企業・関連会社とは一切関係ございませんが著作権は筆者さやなにあります◆
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さやな

Author:さやな
寒いと生きていけないと言いつつ
我が家は恐ろしく寒い
ということは実は寒さに強いのかもしれません

モノ書きするくせに筆不精な自分が歯がゆい今日この頃

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人見知りですが来る者拒まず!
自分からなかなか入っていけない臆病者。。。


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【 深海 ( 3 ) 】

【 深海 ( 1 ) 】
【 深海 ( 2 ) 】


それでも何処か満たされていた…。


微エロありですのでご注意ください



【 深海 ( 3 ) 】


「さあ、参りましょうか♪」
珍しく仕事が定時に片付いたその日、上司は無理やりあたしの腕を掴むとご機嫌に歩き出した。
引きずられるようにあたしは強制連行を食らわされた。
彼は終始ご機嫌だった。
別にあたしは酔っていたつもりもない、のだけれど…。
「ちょ、ジェイド…」
職務時間以外あたしは自分の上司をファーストネームで呼ぶ。
そもそも彼との出会いは職場ではなくあたしが軍人となるずっと前のこと。
こちらのほうが馴染み深い。
同じ親友と言えど…さすがに陛下のことは昔のようにピオニーとは恐れ多くも言えないが。
肩に置かれた手に慌てて身を引き離そうとしたが適わなかった。
ぐっと引き寄せられたまま彼が優しく言葉を紡いだ。
いや、やっぱりあたしは少し酔っていたのかもしれない。
この行きつけの酒場からはあたしの住む軍属の寮までは少し距離があってジェイドの家は眼と鼻の先にある。
時間も時間ですし泊まっていきなさいと言った彼に送るという選択肢はないのか?という疑問をあたしの頭は奏でなかった。
だからきっと酔っていたんだ。
先代の財産であるカーティス家の屋敷はそのままに、一人では広すぎるとジェイドは一人暮らしには丁度良い広さの部屋を借りて暮らしている。
大人しく彼の言われるままに従うあたしにジェイドは楽しそうに囁く。
「いつもそのくらい可愛らしければ私としては嬉しいのですがね」
彼の上機嫌は未だ続いていた。
それが本音かどうかは置いておいて、恋い慕う人にそんなことを言われて嬉しくならない女などいるだろうか?
何とも楽しそうな彼が嬉しくてうっかり不機嫌を装うのを忘れた。
その代わりにあたしは自分の顔が熱くなっているのに気が付いた。
あたしの髪を撫でる彼の手が気持ちよくて、うっとりと彼を見上げた。
これは本当にジェイドだろうか?
そんな風に思ってしまうほど今日の彼はいつもとどこかが違う。
けれどほだされたあたしの思考はそんな疑問は直ぐに頭の隅に追いやりそして溶けて消えた。
頬に触れた冷たい彼の手が気持ちよかった。
口を塞がれて伝わるその熱が心地よかった。
耳に首筋に掠めたやわらかい感触に溶けそうだった。
その後何をされたかは良く覚えていない。
けれどその間中あたしはとても満たされていた。
目を覚ましたその時までは。
裸の自分とその隣で気持ちよさそうに無防備に眠るその男を殺してしまおうかと思った。
後悔の念に襲われる。
まだ薄暗い…もう一眠りしてしまおうか、とは思えなかった。
けれど彼の腕は何故かしっかりとあたしを捕らえて離れなくてあたしはベッドから抜け出すことが出来ない。
再び眠りにつくまでの間あたしが流した涙をきっと彼は知らない。
再び目を覚ますと彼は隣に居なかった。
けだるい体を無理やり動かして起き上がるとすでに身支度を整えるジェイドが目に入る。
「おはよう」
それはとても自然に平然と当たり前のように言えていたと思う。
「おはようございます」
そう言った彼もいつもと何も変わりがない。
それが少し悲しいような気もしたけれど…きっとそれで良いんだと自らに言い聞かせた。
あの日が彼の恩師の命日だったことを知ったのは数日後のことだった。
ジェイドは唯淋しかったのだろう。
なんて不器用な人…。
そう漏らすと淋しがり屋の陛下は苦笑いを浮かべた。
あいつは昔から何に対しても無頓着なくせにそれでいて人一倍淋しがりやなんだよ、と。
淋しがり屋の彼は言った。
あたしに恋愛感情は抱いてないと。
恋愛対象でもないと。
日も落ちかけた頃彼の執務室でそう言った彼が強引にあたしを引き寄せたのはそれから一週間後のことだった。
あの夜、可愛らしいと言われたあたしは彼の腕の中に居るときだけは可愛らしく居ようと自分に言い聞かせた。
いつか自分が壊れてしまうことなど知らずに。





*******

読んでくださってありがとうございます!

こういうのって(ヒロイン側)、
女性に多い感情だと思います。
ちょいと読みづらい気もしましたが敢えてここで推敲終わりにしました。
一人称の利点であり難点でもありますが
このお話はなるべく読みづらくない程度に女性的思考回路で書けたらなぁと思います。

持ち帰り仕事中頭パンクしていたらこんな時間に…。
開き直りました。
根性で明日は起きるぞ。




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