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◆幻想水滸伝(パーシヴァル中心に全シリーズ)をメインとした趣味の二次創作・固定ヒロイン夢小説を扱ったブログです◆各版権元製作企業・関連会社とは一切関係ございませんが著作権は筆者さやなにあります◆
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さやな

Author:さやな
寒いと生きていけないと言いつつ
我が家は恐ろしく寒い
ということは実は寒さに強いのかもしれません

モノ書きするくせに筆不精な自分が歯がゆい今日この頃

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幻想水滸伝3パーシヴァル夢 【  抱 き 枕 (5)  】

近くに居ると無意識にパーシヴァルに甘えてしまうヒロイン。



 ――癖って怖い。
    あたしの世界はとても小さくて、
    小さい頃からあたしの世界はパーシヴァルが中心で、
    離れていた時も今もそれは変わらない。



【  抱 き 枕 (1)  】【  抱 き 枕 (2)  】【  抱 き 枕 (3)  】【  抱 き 枕 (4)  】








【  抱 き 枕 (5)  】














 忘れることが出来ないでしょう
 忘れることはないでしょう
 


 わたしは、
 ひどく貴方を傷つけた



 やさしくされればされるほどに


 後に引くのは罪悪感



 2度とあんな顔は見たくない
 そばに居ればきっとまた……






 あたしの抱き枕だった貴方に抱かれてしまったあの時
 貴方は何を想っていた?






 ポストに手紙を出しに行ったパーシヴァルはなかなかリンの元に戻ってこなかった。女性たちに囲まれてしまっているのだ。彼女は先に帰ってしまおうかとも思ったけれども迷子になりそうなのでやめておいた。そうしてもう一本タバコに火をつける。

 ……やっぱりもてるのね。
 
 誉れ高きゼクセン騎士団6騎士となれば老若男女問わず人気者に違いなかった。あたしなんかが一緒にいて良いのだろうかとリンは甚だ疑問に思った。
 少しだけ昔に戻った気分になっていたけれどやっぱり彼と自分では違いすぎるのだ。
「すまなかった」
 漸く女性たちに解放されて戻ってきたパーシヴァルは申し訳なさそうに謝ったが、リンはその後なかなか言葉が出てこなかった。そして少しひねた思考が回りだす。余計なことを言ってしまいそうな気がした彼女は何も言わずに歩き出す。わざと早足で歩く。それでもリーチの短い彼女の早足など男の足ならすぐに追い着くだろう。
 ところがパーシヴァルはリンの後ろをゆっくり歩いてくるのだ。彼女は想像する。後ろで困った顔をしているに違いないと。

 今あたしは卑屈な顔をしているに違いない。
 
 そんな顔は彼に見せたくなかった。
「逆だよ」
 そう言われるとリンは咄嗟に後ろへ振り返る。パーシヴァルは口を押さえて笑いを堪えていた。わけがわからない彼女は暫し呆然とする。楽しそうに笑う彼の様子は釈然としない。
「な、何よ?!」
「いや、やっとこっち向いたと思って」
 罰が悪いのは今もさっきも変わらずだった。リンはどさくさに紛れてごめんと言うと一緒になって笑った。
「さっきのお嬢さん方にいただいたんだが、再会を期して一杯やらないか?」
 彼は片腕を上げて提げていた袋を揺らして見せた。


 
 今リンは自室でパーシヴァルと飲んでいる。
 騎士や兵士の宿舎とは違い、彼女の住む宿舎は出入りに関して特に身分証明などは必要ない。造りもアパートのような玄関と廊下が剥き出しのものだ。女性専用の棟ではあるが異性立ち入り禁止、などという掟なども特に無い。
 今になってみると妙な気分だ。
 あんなに会いたくないと思っていたのに。今日仕事中にたまたま再会し……今に至るが、神様って本当に意地悪だと彼女は思う。
 こうしていると本当に昔に戻った気分になった。あの頃と違うのは二人ともお酒を飲めるようになったこととタバコを吸うこと。そして、パーシヴァルの身長、それくらいだ。昔から彼よりうんと小さかったリンはなんだか余計に自分の身長が縮んでしまった気分だった。
 お酒が入っているのも手伝って気になって仕方のない疑問を彼にぶつけた。何故自分にまでそんなに丁寧なしゃべり方するのか。少し、いや大分の間があって、クセだ、と彼は言った。その間が彼女は気になって仕方ない。
 どうして彼は再会を祝おうなんて言ったのだろう?本当に嬉しかった?色々な疑問が彼女の中で沸き起こる。
 リンは、今となっては再会が嬉しくて仕方が無い。今はまだ、嬉しくて仕方ないだけで済ませられる。だから楽しいのだ。
 よくよく考えると、ここへ来てから彼女が自室に他人を入れたのはクリスだけだった。こんな時間に男の人を部屋に入れていいものか、と冷静になって彼女は考えてみたが相手がパーシヴァルなら問題ないか、ということに至る。けれど彼女は動悸が止まらない。
 あぁ…なんだか珍しくお酒が回ってきた…。
 眠たいんじゃないかと聞かれてリンはテーブルに頬杖を付いたまま瞑りそうな眼でうんと答える。そろそろ帰るよと言ったパーシヴァルにやっぱりうんと生返事をした。
 そのうちにリンはそのままパーシヴァルに寄りかかっていた。


 ――癖って怖い。
 彼女の世界はとても小さくて、兄や従姉妹と幼馴染たち、それが全てだった。パーシヴァルもそのひとりだった。小さい頃からリンの世界はパーシヴァルが中心で、離れ離れになっていた時も今も変わらない。他を知らないから。
 それに比べてパーシヴァルはひとりでここまで自分の世界を広げてこんな立派になってしまった。
 迷惑をかけちゃいけない。もうひとりでも平気だと、彼女はきちんとわかっているのに、離れられない。



 眠れない夜、彼は彼女の抱き枕だった。



 今だってリンはひとりじゃなかなか眠れない。



 きっとまた困った顔をしているのではないかと彼女は思った。
 がんばって目を開けてパーシヴァルを見上げてみた。
 彼はすごく怒っていた?困っていた?リンにはわからなかった。しかし彼は鋭い視線、神妙な面持ちで彼女をじっと見つめていた。
 一気に眼が覚めて後ずさると、彼は何も言わずに立ち上がった。
 無言のまま立ち去ろうとするパーシヴァルをリンは無意識のうちに追いかけていた。
 やっと腕を掴んだと思えば物凄い力で彼女はひっくり返された。
 気が付いたら扉に押し付けるように強く抱きしめられた。
「パーシヴァル…?」
 呼びかけても彼は答えない。さらに抱きしめる力が強くなる。どうにか見上げたリンが目にした彼の顔は酷く恐ろしく感じた。



 どうしてそんな顔をするの……?














*******

読んでくださってありがとうございます!

あぁぁ、ついに次がエロ話になります。。。


実は内側に色々秘めた想いを抱えていたパーシヴァルさんがいきなり暴走しました。


よろしければ引き続きお付き合いください。
 

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