FC2ブログ
当ブログは……

◆幻想水滸伝(パーシヴァル中心に全シリーズ)をメインとした趣味の二次創作・固定ヒロイン夢小説を扱ったブログです◆各版権元製作企業・関連会社とは一切関係ございませんが著作権は筆者さやなにあります◆
プロフィール

さやな

Author:さやな
寒いと生きていけないと言いつつ
我が家は恐ろしく寒い
ということは実は寒さに強いのかもしれません

モノ書きするくせに筆不精な自分が歯がゆい今日この頃

まわりに創作仲間がいないのでお友達募集中です
人見知りですが来る者拒まず!
自分からなかなか入っていけない臆病者。。。


どうぞ皆さまよろしくお願いします
コメントがございましたらお気軽に拍手ボタンよりどうぞ。



当ブログはリンクフリーです



pixiv始めました!
id=4675251

ブログ内検索
カテゴリー
お世話になっているサイトさま
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

幻想水滸伝3パーシヴァル夢 【  抱 き 枕 (6)  】

※性的描写がありますので未成年の方の閲覧は禁止です。そういった表現に嫌悪感を抱かれる方もご注意ください。

ヒロインを強く抱きしめたパーシヴァル。その後彼が取った行動は……。


 ――優しくしないで……そう願ったのはあたしだ



【  抱 き 枕 (1)  】【  抱 き 枕 (2)  】【  抱 き 枕 (3)  】【  抱 き 枕 (4)  】【  抱 き 枕 (5)  】


















 【  抱 き 枕 (6)  】


























 彼は優しい。
 けれど、その優しさの裏で意地悪なことばかりする。
 それは……やっぱりあたしのことが嫌いだから?



 それは完璧な誤算だった。それほどにリンは浮かれていたのだ。深夜の訪問者は大抵良い話は持ってこない、と相場は決まっている。
「い……や……」
 気が付けば両手を彼の大きな片手のみで拘束され壁に押し付けられていた。痛くない程度に加減された力、しかし振り払うには強すぎた。蹴り上げてやろうと思っても、ぐっと押し付けられた彼の体が邪魔して出来ない。
 耳にふーっと息を吹きかけられて思わず体をびくりと震わす。次に耳たぶにつめたい感触が走る。そして耳の裏へ首筋へとそれは移動を繰り返す。そのたびに彼女の体は微かに飛び跳ねる。

 なんでこんなこと……。

「やめて……!」
 何度も何度も彼女は繰り返すが彼は一向にその行為を止めようとする気配はなく、寧ろ行為を激しくしていく。
 次第に体の力が抜けていくのを感じた。

 嫌なのに……。

 パーシヴァルにされるがままになっていく。
 彼に触れられるのは好きだった。嫌だと思ったことなど一度もない。好きだから自然と触れ合いたいと思った。夢中で身を寄せ合った。感じてしまう度にそんな遠い思い出が脳裏を過ぎる。甘い思い出は今の自分の状況を一層苦しくさせた。
 ……もはや自分に愛などないくせに。彼女はそう思わずにはいられない。パーシヴァルはいつの頃からか感情にフィルターをかけるのが得意になっていた。今となっては悪い癖に近い。そんな彼の一挙一動には彼女が良い方へと勘違いできるような余地はなかった。
 軽蔑してしまえればと思った。
 だんだん思考が鈍ってゆく。こんなの良くないと思う気持ちとは裏腹に彼に求められているなら構わないとも心のどこかで思うのだ。
 気が付けば冷たいものが彼女の頬を伝っていた。彼は気づいているのだろうか。

 優しくしないで……そう願ったのはあたしだ。なのに……。貴方のその口付けに少しでも愛を探してしまうあたしは馬鹿だ……。

 成熟した彼の体は昔の華奢さはなく、それが大人の男のひとだということを彼女に認識させる。体がこわばる。抱き枕だった頃の彼とはもう違うのだ。慣れない手つきで抱きあったあの頃の彼はもういない。そう思うと知らない男に抱かれているようでリンは怖くなった。
 


 思い出の中の彼はいつだって優しい。リンが彼に触れる時も彼がリンに触れる時もいつだって優しかった。
 もはやそんな大切な思い出を忘れてしまいそうだった。
 忘れてしまうのは嫌だった。
 


 恐れからリンは理性を少し取り戻すと再び抵抗を口にした。それでも構わず彼は彼女を抱き寄せる。
 漏れてしまった声はまるでサイン。
 快楽が全身を支配し始めている。再びリンの思考はおかしくなっていく。

 あぁ、もうどうでもなってしまえ……。彼の腕の中に居れるならあたしは本望なのだ。

 彼女は求められるがままに彼に身を預け始めた。頭が真っ白になっていくのを彼女は感じた。
 不意にふたりの眼が合う。そして彼女はその気まずさにたじろぐ。彼の目は真っ直ぐ自分を見つめていた。こんな時でも彼のフィルターは解かれることがない。
 口の端に微かに笑みを浮かべていたが瞳は冷ややかに煌いた気がした。そして一気に彼女の頭は冷静になる。
 これで何度目になるのかわからない、やめて、という言葉を再び
 口にするとリンは渾身の力で彼の手から逃れようを腕をじたばたさせた。しかし男の力に勝てるわけもなく、結局唇を奪われればまた直ぐに彼女の体は言うことを聞かなくなり彼の為すままになる。
 直情したままに相手のことを想うことすら憚られた。再会して後、自分自身の葛藤にがんじがらめで自然と視野も狭まる。そんな彼女らに相手の本心を見抜くほどの余裕があるわけがない。



 いつしかリンは無意識のうちに彼の名前を呼んでいた。

 もう、止められない……。あたしは快楽に支配されている。

 もう構わなかった。自分は彼を愛している、体を重ねる理由はもうそれだけで十分だった。こうして再び彼と触れ合えることにリンは素直に喜びを感じていた。
 


 漸く訪れた沈黙は先程までとは打って変わって穏やかに流れる。

 あたしは幸せだな……。

 そう思わずにはいられなかった。心底そう思った。



「今だけは貴方はあたしのもの。朝が来なければいいのに……」
 その言葉に彼は優しく答える。今までで一番やさしく。それは逆にリンを不安にさせた。
「パーシヴァル……?」
 おぼろげに映る彼の眼は少し憂いを纏っていた。
「俺はいつだって君だけのものだよ」
 パーシヴァルの隣に居るといつだってリンは直ぐに眠りに落ちることが出来た。目が覚めた頃にはきっと、自分が彼に伝えた想いも彼が返した優しい言葉も夢か現かわからなくなっているに違いなかった。
 彼女は微かに笑ってその言葉を抱き枕に眠りについた。



 その言葉だけであたしは十分

 きっと、あたしは貴方に憂いしか挙げられないから



 月が綺麗な夜
 貴方の腕に包まれたひと時
 それが許されるなら
 その言葉だけであたしは十分



 このまま消えてしまえたらどんなに幸せだろう

 この言葉だけを抱えて闇に旅立てたらどんなに幸せだろう



 それは叶わぬ夢だから



 あたしは眠れぬ夜を重ねながら
 次の月夜を心待ち
 自分の心に深く鍵をする



 今夜だけは
 この想いを
 犯した罪をお許しください



 そう。これはきっと夢だ。















*******

読んでくださってありがとうございます!

エロ描写だいぶ削ったらえらく短くなって助かりました(笑)
……あげといてなんですが、無くても良かったんじゃないかとか……。
と言いながら次もエロです。

怖いの苦手なので無理やり感をなるべく消そうと努力したのですがどーなのでしょう。。。
激しく脳内会議が行われるはずがちょこっと悪魔がささやいただけでヒロインころっといってしまいました。決して軽薄なのではなく、パーシヴァルの存在感が大きいからです!!(と一応声を大きくして言っておきます)

次回はこのお話のパーシィ視点。ここから暫くパーシィに視点が変わります。
よろしければ引き続きお付き合いください。
関連記事
スポンサーサイト



web拍手