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◆幻想水滸伝(パーシヴァル中心に全シリーズ)をメインとした趣味の二次創作・固定ヒロイン夢小説を扱ったブログです◆各版権元製作企業・関連会社とは一切関係ございませんが著作権は筆者さやなにあります◆
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さやな

Author:さやな
寒いと生きていけないと言いつつ
我が家は恐ろしく寒い
ということは実は寒さに強いのかもしれません

モノ書きするくせに筆不精な自分が歯がゆい今日この頃

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【 colors(2) 】

絵描きヒロイン第弐弾。

【 colors(1) 】


長編というほど長くなる予定はありませんがまだまだ続きます。
ほのぼのとした恋愛小説が書きたいだけです。
一編づつでも読めるような感じに仕上げられれば、と思ってます。
続々と他のキャラも登場させていきます。
今回は親友君が登場です。

前回のデートの続きからです。
【 colors(2) 】


 お洒落なカフェテリアでお茶を楽しむ。こういう所を知っているのは流石だなぁと苦笑を漏らさずにはいられない。しかも着いた席は所謂カップル席という奴で。ただ、最早彼の隣が居心地の悪いという気はしなかった。
 この国では紅茶が主流だ。あたしがカフェラテを注文すると彼は可笑しそうに笑った。やっぱり変わり者かもね、と。そして砂糖を使わないあたしにさらに変わり者だと太鼓判を押す。自覚はあっても人に言われるとそれはそれで微妙であったりするわけだが。わかって言っているなと恨めしそうに睨めば彼はまた楽しそうに笑うのだ。
 パーシヴァル様は想像していたものとは大分かけ離れていた。それが余計に彼の涙の理由を気にさせたが、その話はその後一切持ち出されなかった。ボルスはアトリエに遊びに来てはクリス様の話ばかり、次いで多いのが彼の話だ。そのせいかあたしの中で勝手なパーシヴァル像が出来上がっていたのだ。もっと、いけ好かないタイプだと思っていた。話を聞いている限り感じたことは同属嫌悪。そして、今目の前にいる彼はいつも通りで見ていた姿ともまた違う。これが素の彼の姿なのかもしれないと勝手に良い方に思い込み浮き足立った。
「ボルスから良く聞いてますよ、貴方の話。といってもまさか貴方だとは思いませんでしたが」
「ふふっ、同じくですよ」
 そう言うと次の瞬間パーシヴァル様が言った言葉にあたしは笑いのつぼに嵌ったのだ。
「話を聞いている限りでは絶対に関わりたくないと思ってましたけれどね」
 同じことを思っていたんだ、と思った瞬間言葉より先に笑いが止まらなくなる。あぁまさかここまで同じことを思っていたとは!どうにか笑いを収めると彼に同意を言い渡す。
「あたしも。絶対にお近づきにはなりたくない思ってましたわ」
 そうして2人口を揃えて言った。
「あいつの話は極端だから!」
 そう言って瞳を交えて笑いあう二人は、傍から見たら完璧カップルにみえるのだろうなぁと頭の片隅で思った。
 実のところ、ここに入ってから彼の一挙手一動作がいちいち気になって仕方ない。来馴れないお洒落なお店に座りなれない座席に内心どぎまぎしている自分を悟られずに済まされているかも疑問である。
 そんなことを考えていると気が付いたら彼が頬杖を突いてこちらを見つめていた。この短い時間で気づいたことがある。彼は考え事をする時顎に手をやる癖がある。今もそうだ。頬杖といいつつその手はしっかり顎にある。どうしたの?という言葉が出てこなくて彼のほうを見遣ると先に口を開いたのは彼のほうだった。
「私の前ではあんまり無理しなくて良いですよ」
「えっ?」
「普段のままで。じゃじゃ馬なお嬢様?」
 にこりと笑ってそう言った。
 差し込む日が翳りかけていてよかったと思う。頬が少し熱くなっていた。
「じゃ、じゃあ…」
 平常心を取り戻すようにゆっくりしゃべった。
「貴方も、あたしの前では普段通りでいて欲しい」
 すると彼は良くできましたとでも言うようにあたしの頭をくしゃっと撫でた。


 行きもそうだった。隣を歩くパーシヴァルが腕を絡めてくるのだ。あたしはそういうのは慣れてなくて恥ずかしくて解こうとしても直ぐにまた絡められる。諦めてしまえばどうってことなくて、むしろそれは思いのほか心地よかった。恋人、って訳じゃあないのにそんなことするんだなぁと漠然と思った。薄暗い中アトリエ兼住居まで送ってもらい、去りゆく彼の背中が少し恋しかった。
 彼の背中は相変わらず楽しそうに揺れていた。
 
 
 中に入りふーっと一息つく、間もなく来客が訪れた。ボルスだった。
「飯を食わせろ!」
 と嘆願する彼は大分お疲れのようだった。
 そんな幼馴染をほったらかしてあたしは台所へ向かい、夕食作りに取り掛かった。そんな彼は来るなりいつものように椅子に腰掛まずはテーブルに突っ伏す。そうしてまるで我が家のようにくつろいでいる。そんな彼を後ろ目に見ながらパーシヴァルも誘えばよかったかなぁなんて思う。
「あー、そういえば」
 だるそうな声が背後から聞こえてくる。
「パーシヴァルがなぁ…」
 はいはい、と適当に相槌を打ちつつ内心舌打ちした。全く今日はパーシヴァル卿尽くしだ。
「…煩いんだよ。お前と俺は出来てるんじゃないかってさ。んなわけあるかっ」
…。
「全くだっ!!」
 思わず否定する言葉が強くなる。言ってしまってからはっとした。そろっとボルスのほうをちら見してみるとあの鈍感さんは全く気づいてない様子でほっとする。
 あっという間に出来上がった食事をテーブルに運びボルスが持ってきてくれたワインを傾けながら夕食をつまむ。
「今日ね、パーシヴァルに会ったんだよ」
 そう言うとボルスは噴出しそうになるのを必死に押さえて胸を叩いた。
「ちょ、大丈夫?」
「…うっ、あぁ。何でまた」
 一息つき落ち着かせてからボルスは聞き返してきたが、そんな嫌そうな顔をしなくてもいいじゃないかと思う。そんな顔するから勘違いされるのでは、と思わずにはいられない。
「良い人じゃない」
「どういう意味だ」
「…男として」
 それからボルスは驚きで目を見開いたまま、次の言葉を出るまでには暫く時間がかかった。
「あいつはやめとけ。あ、いや、良い奴だがなぁ、幼馴染としては…いや、その、友人としてはすごく良い奴だがな、勧めたくはないというか…」
 もごもごとひとりごちるようになにやら自問自答しているボルスは可笑しかった。
「兎に角あいつは駄目だ!」
 そう断言するボルスは、といっても人のこともあまり言えないけれど、男女の情事にてんで疎いわけで、そんな彼に言われても信憑性が無い。
「噂のこと?」
 厭らしく聞いてみる。すると彼は食べていて開けない口の変わりにこくこくと頷いてみせた。
「それは噂じゃない。彼は本命にはきちんとするタイプに見えるけれどなぁ」
 ボルスが怪訝そうにこちらを見る。
「…まぁ、男の人の割りにパーソナルスペースの狭さにはびっくりしたけれど」
 さらに彼の表情は難しいものとなり噴出さんがばかりの勢いで言う。
「だ・か・ら!そういうことだろう!?」
 あんまりの彼の剣幕に逆に可笑しくなってしまい、笑い出してしまった。本当に真っ直ぐだなぁ。頭固いというか…、ホント、ボルスはもう少し柔軟に周りが見えるようになってくれれば…とそれに加えて直情型の幼馴染が心配になる。
 少しいじめすぎたかなぁ?からかい甲斐のある幼馴染は尚も興奮収まらぬ様子でいる。
「…ただ絵を描いてあげる約束しただけよ」
 そう言うと彼はまたむきーっと怒るのだった。
 結局彼は終始何度もパーシヴァルはやめておけと念を押して帰っていった。
いつものことだが全く嵐のようだなと思う。夕食の後片付けを済まし残されたワインを共に暫し考え込んでいた。常に頭に過ぎるのはあの夜の彼=パーシヴァルのことだ。
 言葉を交わしたのは今日が初めてだった。だからまだこの気持ちが何なのかは断定できない、けれど…。こんなにも気になって仕方ないのだ。
 自然と体が動いた。キャンパスの前に座り筆を取る。きっと今のあたしの気持ちはこんな感じ。筆は止まることなくすらすら滑るように動いた。あまりにも漠然としたものだけれど描き留めておきたいと思った。
 どれだけ夢中になっていたのだろう。気が付けば再び外は薄暗くなる時間になっていた。心は打って変わって晴れやかな…違う。
 求めだした欲は止めることが出来なくなりそうで少し怖いけれど、なんとも穏やかな温かい気持ちでいっぱいだった。





*******

読んでくださってありがとうございました!

ボルスさん登場です。
私の彼の印象は貴族なのに口が悪い!です。
パーシヴァル以上にキャラが固まっていない気が…。
すいませんです。
次はクリスも登場します。


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