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◆幻想水滸伝(パーシヴァル中心に全シリーズ)をメインとした趣味の二次創作・固定ヒロイン夢小説を扱ったブログです◆各版権元製作企業・関連会社とは一切関係ございませんが著作権は筆者さやなにあります◆
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さやな

Author:さやな
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幻想水滸伝TC・メルヴィスとアスアド お題【 日常風景 】

久々にお題消化です。
書いていたけれどキャラ考察浅すぎて怖くてだせなかった一品。
賑やかな本拠地の風景を目の前にメルヴィスとアスアドの会話。








60. 日常風景
















 心地の良い昼下がり、ひとりの青年が眉を寄せて難しい顔をしていた。彼は元来物静かで口数も少なく、難しい顔をしていたからといって別に物珍しい光景ではない。しかしそれでも、いつもに増して可笑しな顔をしていたのだろう。
「メルヴィス殿?」
 たまたま通りかかったアスアドは気遣わしげに青年に声を掛けた。
 メルヴィスとは深く知るほど親しい仲ではないが、この城の中では付き合いは長いほうだ。
 他人よりは多少、感情の読みづらい彼のことを理解しているという自負はある。
 何かあったのか?と問おうとした瞬間、じろりと睨まれた気がして思わず怯んだ。一方メル
ヴィスはすぐに視線を元に戻すと相変わらず難しい顔をしている。それは、どこか煩わしそうな表情だとアスアドは思った。
 先程からメルヴィスは同じ方向ばかり見つめている。そちらに何かあるのかと思いアスアド
も彼に習う。そこにはもはやこの城では日常的な賑やかな光景が繰り広げられていた。アスアドはそんなこの城が嫌いではない。ほのぼのとした皆の遣り取りを眺めていると自然と頬が緩んでくる。
 視線を感じて隣を見遣るとメルヴィスが自分を見ていた。表情は相変わらずだ。思わず構える。
「お前は、こういうの好きそうだな」
 アスアドと彼とでは性格的に相容れない部分が多い。要するに、俺は嫌いだ、と言いたいのだろう。
「悲しい戦いばかりだ。それでも、ここに帰ってくれば笑顔が溢れている。そんな風景を見ているとほっとしないか?」
 きっと、彼ならば自分と正反対の意見を言うのだろう。否、と言われることを承知で言ってみた。しかし、返ってきた答えは思いがけず、アスアドは面食らった。
「そうだな」
 そう短く呟いた声に耳を疑いそうになるがメルヴィスの次の言葉に彼の眉間の皺の理由が明らかになった。
「しかしだ。どうしてこうも奇怪な連中ばかりが集まるのだ」
「楽しくて良いじゃないか。といっても貴方は、賑やかなのは苦手そうだな」
「……賑やかなことを悪いといっているわけではない」
「ならば別に良いじゃないか」
「いやしかし……。変な奴らが多すぎだろう。そのうち剣士団の士気に関わるのではないかと思うと気が気ではないだけだ」
「相変わらずメルヴィスは生真面目だな」
 アスアドがそう言うとメルヴィスはむっとした様だった。
「そんな軟な集団ではないだろう」
「当たり前だ」
 お前なぞに言われなくともわかっている。メルヴィスはアスアドに当たるように言い捨てた。そんな彼の様子に思わずアスアドは苦笑いを浮かべるが、すぐにメルヴィスに窘められた。  
 何も悪くないのに、悪かったと素直に謝るアスアドにメルヴィスは毒気を抜かれた気がした。
 そして何時になく言葉に動揺が混じる。
「……どうしたらこんな変わり者ばかりあつまるのか、ただ単純に不思議に思っていただけだ」
 少したどたどしいメルヴィスの話し方に笑いがこみ上げてきそうになるが、寸でのところでそれは飲み込まれた。
 そういえば、とアスアドは思ったのだ。常に冷静沈着なこの男のこんな顔を時折目撃することがある。そう、それは恐らく親しいものにしか見せない顔だ。クロデキルドの隣で彼は時折こんな顔をしている。
 詰まるところ、自分はこの男の中で友人に近いポジションになりつつある、ということか。
 恐らくだ。仕事に於いては、分野は違うが互いに認め合っているような節はある。信頼もしている。しかしアスアドにとってメルヴィスといえば、クロデキルドに近寄るといつも邪険な視線を送ってくる――自分の恋路に於ける最大の障害物という認識が大きい。
 きょとんとしたかと思えば次第に笑顔になっていったアスアドをメルヴィスは怪訝そうに見ていた。
 友か、それも悪くないかもしれない。
 そう思うと自然と声のトーンが明るくなる。
 あぁ、きっと本当にただ単純に不思議に思って見つめていただけなんだろうなぁ、とアスアドは思った。理由は簡単なことなのに彼にも可愛らしいところがあるのだと思うと途端に親近感も沸いてくる。
「簡単なことだろう。仲間を自ら集めて回っているのがあの団長殿なのだから」
 確かにな……、と言ったメルヴィスは少し微笑んでいるように見えた。
「俺もお前も、その変わり者の一人ってわけか」
 皮肉めいたその言葉はやたら優しく響いた。
 本当にこの人はわかり辛い。そんな戦友――いや、友人が一人くらい居ても悪くない。
 メルヴィスのような気難しい仲間も居れば、目の前で繰り広げられる賑やかな光景の渦中にいる仲間たちもいる。そんな多種多様な仲間が集まったからきっと自分たちは強く居られるんだ。
 そんな些細な日常の瞬間にアスアドは思う。この城に来て本当に良かったと。















*******

読んでくださってありがとうございました!

別人くさくてすいません。。。
PSPが楽しいせいでTCの記憶が段々薄れていく今日この頃。
おかげでゲーム本筋よりも賑やかのほほんとした本拠地の印象ばかりが強くなってゆく。

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