FC2ブログ
当ブログは……

◆幻想水滸伝(パーシヴァル中心に全シリーズ)をメインとした趣味の二次創作・固定ヒロイン夢小説を扱ったブログです◆各版権元製作企業・関連会社とは一切関係ございませんが著作権は筆者さやなにあります◆
プロフィール

さやな

Author:さやな
寒いと生きていけないと言いつつ
我が家は恐ろしく寒い
ということは実は寒さに強いのかもしれません

モノ書きするくせに筆不精な自分が歯がゆい今日この頃

まわりに創作仲間がいないのでお友達募集中です
人見知りですが来る者拒まず!
自分からなかなか入っていけない臆病者。。。


どうぞ皆さまよろしくお願いします
コメントがございましたらお気軽に拍手ボタンよりどうぞ。



当ブログはリンクフリーです



pixiv始めました!
id=4675251

ブログ内検索
カテゴリー
お世話になっているサイトさま
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

幻想水滸伝3・パーシヴァル夢 【  抱 き 枕 (19)  】 <第一部・終>

旅立ち、終わりと始まり。
再び出会えるその日に向かって彼女の旅は続く。



お待たせしました、第一部最終話です。
最後なので後書きはまとめて別記事にて記します。





【  抱 き 枕 (1)  】
【  抱 き 枕 (2)  】
【  抱 き 枕 (3)  】【  抱 き 枕 (4)  】【  抱 き 枕 (5)  】 【  抱 き 枕 (6)  】
【  抱 き 枕 (7)  】
【  抱 き 枕 (8)  】【  抱 き 枕 (9)  】【  抱 き 枕 (10)  】【  抱 き 枕 (11)  】【  抱 き 枕 (12)  】【  抱 き 枕 (13)  】
【  抱 き 枕 (14)  】【  抱 き 枕 (15)  】【  抱 き 枕 (16)  】 
【  抱 き 枕 (17)  】
【  抱 き 枕 (18)  】
 






【  抱 き 枕 (19)  】
















 リンはラグから渡された手紙の内、一通に再び目を通すとひとつの決意をした。
 その手紙はもう既に何度も読み返されている。
 過保護な“あの方”はいつだって優しい、いつだって厳しい。



 彼女は再び、故郷を離れることとなった。
 
 

 もう二度と、この地を踏むことはないかもしれない。
 もう二度とこの血筋を恨むこともないだろう。


 
 北にある大国へ戻るには険しい山道を越えなければいけない。危険な魔物の住む、ましてや盗賊などの類も多いその道中で女が一人行方不明になったところで大して珍しいことではない。



 一歩踏み出した瞬間、ラストバーグ家次期当主は消えてなくなる。


 
 ティントとの国境にて振り返り愛しき故郷を見遣る。
 ラグから教えてもらった歌を口ずさんでみた。まだ上手く歌えない。

 

 さようなら、あたしの愛おしい人……。
 どんなに離れていても心が離れないならば――あたしは誰も居ないどこかでその想いだけを抱いて生きていける。
 そうしてそのうち、今度こそ忘れてしまえればそれもいい。

 

 もしもまた、貴方と運命が重なったならきっとその時は心から受け入れられると思うけど、今のあたしにはこれが精一杯、だから。
 さようなら。






「荷物はユーリが引き取ったんだって?」
「そう。そのうち取りに来るって言ってた」
「だから言ったじゃない」
「あんなのでわかるか。だいたいなんでお前が知ってるんだよ」
「あたしはリンって女宛の手紙を何通か預かって来ただけよ。それがちょっと変わった筋からだったから。女の感ってやつ」
「馬鹿だよね、パーシヴァルは」
「そうねぇ。でもたぶん戻ってくるよあの娘は。あんたの元に」
「……こうなりゃ一生だって待ってやるさ。あいつの枷が外れるまで」
 

 



 一ヵ月後、ハルモニアの辺境にてリンの遺品と思われるものが数点、旅の行商隊によって発見される。それは家紋の入った品ばかりで彼女の所持品に間違いなかった。
 べっとりとこびり付いた血糊から彼女が生存している可能性は限りなく低く遺体の捜索もすぐに打ち切られた。






 ――somewhere
    流れ行く時
    something
    まどろみの場所
    someday
    秘めた想い



 ――届く風は
    儚く甘い唄を乗せて”



 ――願わくば
    あの人に幸あれ



 ――fly fly so far
    ring ring ring



 ――また出会う日まで



 ――謳う
    


 ――願う
    


 ――想う
    


 ――恋う






 ――あの人に幸あれ






 大地は続く、その何処かで。
 彼女は甘く口ずさむ。
 いつしか心は軽くなり、その目に映るモノ全てが希望に変わる。









 


<第一部・完>
関連記事
スポンサーサイト



web拍手